「はやぶさ2」リュウグウから持ち帰った砂から“生命のもと”アミノ酸
日本の探査機「はやぶさ2」が、小惑星「リュウグウ」から持ち帰った砂から、生命のもととなる物質「アミノ酸」が数十種類、見つかったことがわかりました。
はやぶさ2は、2020年、地球から直線距離でおよそ3億キロ離れた小惑星、「リュウグウ」の物質が入ったカプセルを地球に帰還させました。
中には、およそ5.4グラムの石や砂が入っていて、世界各国の研究機関が本格的な分析をしていましたが、砂の中から、たんぱく質の材料で、生命のもととなる「アミノ酸」が数十種類見つかったことが、わかりました。
これまで、地上で見つかった隕石からもアミノ酸は検出されていましたが、隕石は地球の土や空気に触れているため、アミノ酸が宇宙由来のものかは証明できていませんでした。
今回は、採取した砂を、外気に触れない形で分析していることから、宇宙にも、生命のもととなる材料があると初めて確認されたと言えるということです。