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上皇ご夫妻が仮御所にお別れ 「引っ越しに向け」葉山御用邸へ

2022年4月12日 20:08
上皇ご夫妻が仮御所にお別れ 「引っ越しに向け」葉山御用邸へ

上皇ご夫妻は12日、引っ越しのため約2年間、仮住まいされていた東京・高輪の仙洞仮御所を出発し、神奈川の葉山御用邸へ向かわれました。出発の際には、上皇ご夫妻と交流があった保育園児たちが集まり、上皇ご夫妻は手を振って見送りに応えられました。

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12日午前、東京・港区高輪の仙洞仮御所に保育園児たちが集まりました。保育園児たちは、仙洞仮御所の敷地内で採れたドングリを使った作品や、誕生日カードを上皇ご夫妻に送るなど交流があり、見送りに来たということです。

そして、午前10時半ごろ、上皇ご夫妻は車の窓を開け、園児たちに穏やかな表情であいさつし、上皇さまは身を乗り出して手を振られました。園児たちも姿が見えなくなるまで手を振り、ご夫妻を見送っていました。

愛星保育園 村岡恵美子園長
「両陛下とも身を乗り出すように、こちらを見てくださって、ひとりひとり子供たちの顔を見てくださっていたので、子供たちはちょっと緊張した面持ちではあったのですが、本当にうれしそうに手を振って、お見送りできたかなというふうに思います」

上皇ご夫妻は約2年間、仮御所で生活されました。側近によると、「上皇ご夫妻は庭の四季の移ろいを楽しみながら、静かに穏やかに過ごされた」ということです。また、「短い期間ながら、地域の人たちと温かくほほえましいつながりを持てたことを、うれしく思われている」ということです。

今回、上皇ご夫妻は、引っ越しのため仮御所をあとにされました。沿道でも、多くの人がご夫妻を見送りました。

12日正午過ぎ、神奈川の葉山御用邸に到着された上皇ご夫妻は、2週間、葉山に滞在したのち、引っ越しの荷物を運び入れた赤坂御用地の仙洞御所に入居される予定です。