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ウクライナ出身女性 避難する“ママへの思い”歌う…震災追悼イベントで祈り

2022年3月11日 21:34
ウクライナ出身女性 避難する“ママへの思い”歌う…震災追悼イベントで祈り

神奈川県に住むウクライナ・キエフ出身の女性は、毎年、東日本大震災の追悼イベントで平和を祈り続けてきました。今年は、ふるさとの母親を思って民族楽器を奏でました。日本にも広がるウクライナ侵攻による影響。ある意外な場所でも不安の声が上がっています。

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神奈川県に住むウクライナ・キエフ出身のカテリーナさん(35)は、2006年に来日し、民族楽器の奏者として活動しています。毎年、東日本大震災の追悼イベントで、平和を祈り続けてきました。今年は、ふるさとの母親を思って楽器を奏でていました。

ウクライナ出身 民族楽器奏者・カテリーナさん(35)
「(母国の)平和を願って、訴えたいと思う。ママに対しての思い『お母さんの歌』を歌いたいと思っています」

カテリーナさんは生まれてまもなく、自宅近くにあるチェルノブイリ原発で事故が起き、避難生活を続けました。その後、母親はキエフで一人暮らしを続けていましたが、今週、避難することになりました。

カテリーナさん(35)
「ママは68歳ですし、足が悪くて長い時間歩くのはかなりつらい。(避難するため)一人で歩いて」

カテリーナさんによると、母親は一人で電車に乗り、ひたすら歩き続け、約3日間かけてなんとかポーランドに避難することができました。10日に電話で話をしたということです。

カテリーナさん(35)
「(母親は)泣きそうな感じで、逃げるのも疲れていたし、不安な状況の中にいるのも疲れたし」

カテリーナさんは今後、母親を日本に迎え入れる予定ですが、姉はウクライナにとどまっているため、身を案じていました。

カテリーナさん(35)
「何があっても、この戦争が早く終わってほしいです」

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侵攻を止めないロシアに対し、企業の“脱ロシア”も加速しています。

ウォルト・ディズニーは10日、公式ホームページで、「ウクライナへの容赦ない攻撃と人道的危機の深刻化を踏まえ、ロシアで全事業を一時停止する措置を取る」と、コンテンツや雑誌の発行などロシアでの全事業を一時停止すると発表しました。

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東京都内でロシア料理店を営む、ロシア人の大森ジーナさんに話を聞きました。

ロシア料理店 店主・大森ジーナさん
「ロシアのお酒が、ちょっと手に入りにくいみたい。(ビールは)これ最後。もうないんですよ」

大森さんは、「母国から輸入しているお酒の仕入れが難しくなってきている」と仕入れ業者から説明を受けたと話します。

大森ジーナさん
「(仕入れ担当者から)『結構高くなるかもしれない』と(聞いた)」

ウクライナの侵攻による値上げへの不安は、意外な場所でも。銭湯を沸かしている都市ガスが、値上がりの危機を迎えているのです。

実は、原油が上がるとガスの価格も連動して上昇します。ウクライナ侵攻以降、原油価格は一時高騰していました。今後も続いた場合は、都市ガスも値上がりする可能性があるとみられます。

押上温泉 大黒湯・新保卓也店主
「オールナイトで営業しているもので、その分大きく負担が増えてくる。早く収まってほしいなと思います」

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東京・足立区の町工場からも、不安の声が上がります。

鍋の材料にも使われるアルミニウムは、世界的な需要から高騰しています。この工場では、仕入れ値が1.5倍に上昇しました。

中村銅器製作所・中村恵一さん
「今、ウクライナ情勢とかそういったことで、さらに(仕入れ値)上がってくるんじゃないかな」

財務省が2021年に発表した貿易統計によると、日本がアルミニウム地金を輸入する国の第1位はロシアでした。

中村さんは、「軍事侵攻による影響で品薄となり、さらに値上がりするのでは」と心配していました。

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