「一票の格差」めぐり…去年7月の参院選は「合憲」 最高裁大法廷
「一票の格差」をめぐり、去年7月の参議院選挙が憲法に違反するかどうかが争われた裁判で、最高裁大法廷は18日、「合憲」との判断を示しました。
この裁判は、「一票の格差」が最大で3.03倍だった去年7月の参院選は憲法に違反するとして、2つの弁護士グループが選挙の無効を求めていたものです。
最高裁大法廷は18日、選挙は合憲と判断し、選挙無効を訴えた原告側の上告を退けました。
最高裁は、「さらなる是正のための法改正の見通しがなく、実現への具体的な検討が進展しているとも言いがたい」とした一方で、「さらに議論を積み重ねる中で広く国民の理解も得ていく必要があり、合理的な成案に達するにはなお一定の時間を要することが見込まれる」と理由を述べました。
なお、15人の裁判官のうち、宇賀克也裁判官は「違憲で、選挙は将来的に無効」と反対意見を述べています。