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富士山 山開き初日は…強風で大荒れ 登頂断念する人も続出

2024年7月1日 19:32
富士山 山開き初日は…強風で大荒れ 登頂断念する人も続出

7月1日、富士山の山梨県側では山開きを迎えました。初日は荒れた天候となり、5合目でもスタッフが登山客を制止する場面も見られました。

暗闇の中を吹き荒れる突風。それでも登山者たちは、先へと進みます。「Closed」の看板は何度も風にあおられ、元に戻してもすぐにまたあおられます。

最大瞬間風速は29.1メートル。富士山の山開き初日は、“波乱の幕開け”となりました。

山梨県の担当者
「(午前)3時になりましたので開門いたします」

富士山には、静岡県側と山梨県側の4つの登山ルートがありますが、7月1日から山梨側の「吉田ルート」が開通。

大きく変わるのが登山ルールです。

過去の「吉田ルート」の映像に映る“無数の光”は、頂上を目指す登山者たちのヘッドライトです。近年、富士山ではリスクを考えず一気に頂上を目指す“弾丸登山”や外国人観光客などが押し寄せる“オーバーツーリズム”が問題に。

その対策として今年から入山規制を行い、1日の上限を4000人に制限し2000円の通行料を課すこととなったのです。

しかし、その記念すべき初日、午前3時頃。

山梨県の担当者
「危ないですよ、本当に!」

5合目に新たに設置された「入り口ゲート」では、開門早々…

スタッフ
「あなたたちに死んでほしくないんです」

登山客
「わかってる、でも試してみたいんだ」

スタッフ
「あなたはわかってないんです、本当に危ないから」

強風のため、スタッフが登山客を制止する場面が見られました。

前日から風が強かった富士山。麓から5合目につながる富士スバルラインも、7月1日午前0時から「通行止」となったのです。(午前0時から約9時間通行止め)

通行止めに巻き込まれた登山客
「栃木県から来ました。ことしは7月1日に登ろうと思って」

通行止めに巻き込まれた登山客
「78歳です。もう30~40年(山開き初日に)来ています」

その後、「通行止め」は解除され、登山客は徐々に増え始めましたが…

風は一向にやむ気配がなく、シャッターにもたれかかる登山客や、突風にあおられたのか2人そろって後ずさりをする登山客の様子も見られました。

登山客
「風と雲がすごかったので朝そのまま下山した。頂上まで行こうと思ってたけど…」

強風で登頂を断念する人が続出。

登山客
「全く見えなくて、ご来光。4時くらいに起きてきて、見ようと思ったら真っ白。白かったよね」

山頂付近では、濃い霧もかかっていたということです。

富士山レンジャー
「軽装登山。特に外国の方は短パンにスパッツというちょっと軽めという方が多く見られた印象。『上は悪天候で、ぬれたら低体温症になりますよ』と」

あいにくの悪天候に見舞われた山開き初日。静岡県側の3つのルートは、今月10日に開通する予定です。