原子力規制委 “核のごみ処分場”考慮点まとめる
原発から出る廃棄物、いわゆる「核のごみ」について、原子力規制委員会は、最終処分地を選ぶ際に、活断層があるところを避けるなど考慮すべき点をまとめました。
原発の使用済み核燃料から出る高レベルの放射性廃棄物、いわゆる「核のごみ」について、国は、地下300メートルよりも深いところに埋める「地層処分」を行う方針で、場所を選ぶための「文献調査」が北海道の寿都町と神恵内村で進められています。
原子力規制委員会は、最終処分地を選ぶにあたって安全面から考慮すべき点について、ことし1月から検討を重ね、その内容をまとめました。
このうち、処分地に適さない地域として、活断層と規模の大きい断層があるところ、また、今からおよそ258万年前までの間に火山活動があったところや、今後10万年程度の間に、新たな火山が生じる可能性があるところなどとしています。
さらに、鉱物資源などの採掘が行われる可能性や、海水などによる浸食の影響を受ける可能性があるところも適さないとしました。
規制委員会では考慮すべき点について、9日から30日間にわたり一般からの意見を募った後、正式に取りまとめる予定です。