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熊谷・小4男児死亡ひき逃げ事件から14年 時効撤廃を訴える遺族 共感の動き広がる

2023年10月1日 12:42
熊谷・小4男児死亡ひき逃げ事件から14年 時効撤廃を訴える遺族 共感の動き広がる

埼玉県熊谷市で当時小学4年生の男の子が死亡したひき逃げ事件は未解決のまま、9月30日で14年。時効撤廃を訴える遺族の活動に共感する動きが広がりを見せています。

あの日、突然奪われた男の子の未来。

小関代里子さん
「14年という年月より、また9月30日を迎えるんだな」「犯人逮捕につながりたいというのは毎朝思ってます」

2009年9月30日。埼玉県熊谷市の路上で小関孝徳くんが自転車で帰宅途中に車にはねられ、亡くなりました。警察はひき逃げ事件として捜査していますが、今も未解決のまま。

時効まで6年。母の代里子さんは事件の情報提供を呼びかけながら、死亡ひき逃げ事件の時効撤廃を訴えてきました。ネットなどを通じて署名を集め、法務省に提出する嘆願書も自作しているといいます。

小関代里子さん
「孝徳の命と引き換えに、逃げ得を許さないということも大事なんですけどもひき逃げを起こさないってことですよね」「逃げる気力も失うような法改正を求めていくしかないの ではないかなと思っています」

「逃げ得が許されない社会になってほしい」

ブログやSNSを通じ発信をする中で今年1つの変化が。

小関代里子さん
「私の活動に共感してくれる人が 多い年だったかなと思います」

北原憲さん(54)もその一人。北原さんは、今年8月、遠く離れた長崎県佐世保市で1人で署名活動をし140人分ほどの署名を集めたのです。

北原憲さん
「小関さんの活動をSNSで確認している中で(その活動は)明日の誰かを救うことをができるものだと(思った)」

小関代里子さん
「我が事のように考えてくださり、 本当に感謝しかないですね」

代里子さんの活動に対して全国で広がる共感。今年、ほかにも山口県や兵庫県などからも署名が集まったということです。

小関代里子さん
「もしかしたら国が変わるんじゃないかという 希望にもつながることだなと皆さんの活動に感謝しながら、これからも情報提供と時効撤廃に向けて発信していけたらなと思っています」

情報提供先:熊谷警察署 048-526-0110

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