冬将軍到来 全国292地点で0℃を下回る 体に異変…食欲増す、強い眠気 “冬季うつ”とは?
大町怜央フィールドキャスター
「鮮やかに色づいてライトアップされたイチョウの木がずらっと並んでいるんですが、平日にもかかわらず多くの人で賑(にぎ)わっています」
19日夜に「news zero」が訪れたのはライトアップを行う東京・国営昭和記念公園。秋色に染まった300メートルのイチョウ並木や日本庭園が美しく浮かび上がります。
思わず見入ってしまう来場者たち。
大町怜央フィールドキャスター
「(ライトアップ)どうですか?」
高校生
「めっちゃ感動した」
大学生
「絶景です、最高ですね」
ただ…
大学生
「今日寒かったです、本当に」
高校生
「超寒かったよね」
「寒すぎて手やばい」
大町怜央フィールドキャスター
「耳当ては」
高校生
「今日初めて」
ついに到来した冬将軍。
記者
「雪が一面に積もっています。そして車を見てみると真っ白になっていますね」
群馬県のキャンプができるスキー場ではあたり一面が“銀世界”に。少し遅れた紅葉にも雪が積もり、秋と冬が同居する光景も見られました。
キャンプをしにきた人たちは…
キャンプをしている人
「雪は本当に想像していなかったです。紅葉見て『いいねー』って言ってたのに雪が降って、秋冬いっぺんにきた」
厳しい冷え込みをもたらしたのが今シーズン一番の寒気。このため、全国の292地点で0℃を下回る「冬日」となりました。(19日午後9時時点)
北海道の新千歳空港では最低気温が氷点下10.7℃に。今シーズン初めて氷点下10℃を下回り、札幌市では19日朝、今シーズン一番となる7センチの積雪を観測。線路上を除雪する冬の風物詩「ササラ電車」が初めて出動しました。
18日夜から19日にかけて長野市や宮城県仙台市などから続々と“初雪のたより”がありました。
氷点下7℃となった岩手県盛岡市薮川。雪が舞い水辺の木々も凍り付いていました。
19日、気象庁が発表した来月から来年2月にかけての3か月予報では、日本海側を中心に大雪となる可能性があります。
東京都心の最低気温は7.9℃。日中も13.2℃と“師走並み”の寒さになりました。
サウナの熱波師(20代)
「寒すぎて朝起きられなくて困っています」
ここ最近の寒さで体調に異変を感じた人たちが…
大学生(20代)
「やる気が出なかったり眠気を感じたりします、しんどいなって」
都内の漢方専門店でも…
副店長 漢方専門店
「元気の波が?」
会社員(40代)
「一定のつもりなんですがやる気が出なかったり」
「一気に寒くなってきて体の中から元気にしなきゃって仕事帰りに来ました」
最近、体やメンタルの不調を訴えて来店する人が増えているといいます。
副店長 漢方専門店
「睡眠の不調が出る方とか、精神のバランスが整えにくいとか、この冬の特徴にあるのかなと思います」
「気分が落ち込む」「日中眠い」といった症状。専門家はある“病気”の可能性を指摘します。
パークサイド日比谷クリニック 立川秀樹院長
「『過食』『過眠』に加えて『意欲の低下』とか『気持ちの落ち込み』などがあったら、いわゆる『冬季うつ病』という病気かもしれませんので、そういったことがあれば受診されたり相談した方がいい」
この時期、日照量の減少によって引き起こされることが多い“冬季うつ”。一般的なうつ病では「食欲がない」「不眠」といった症状が代表的ですが、「冬季うつ」の場合、逆に「食欲が増す」「日中に強い眠気を感じる」といった症状が出やすくなるといいます。
防ぐためにはどうすればいいのか?
パークサイド日比谷クリニック 立川秀樹院長
「熱いシャワーを朝浴びることによって、交感神経をぱっと上げてあげれば多少動きやすくなりますので、一個の対処法かなと考えています。日光を浴びる、これも十分効果があります」
20日の東京は19日よりさらに寒くなり、6℃まで冷え込む予想です。
(11月19日放送『news zero』より)