大阪・淀川河口のクジラ衰弱か…一度も“潮吹き”確認できず 発見から4日目
大阪湾の淀川の河口に迷い込んだクジラが見つかって12日で4日目になりますが、12日朝の時点で動きがなくなった状態が確認されていて、衰弱しているとみられています。現場から中継です。
12日朝からこの場所で取材を続けていますが、クジラが動いたり潮を吹いたりする様子は一度も確認できませんでした。
監視を続けている大阪海上保安監部によりますと、クジラは、11日夕方に尾ビレを動かしたり、潮を吹いたりする様子が確認できなくなり、12日朝の時点でも同じ状態だということです。
クジラの専門家、長崎大学の天野教授によりますと「マッコウクジラ」は通常、1時間程度水中に潜りその間、息を止めています。その後、水面に上がり10秒~20秒間隔で潮を吹きます。「潮を吹く」ということはクジラにとっての呼吸になります。天野教授は、「数時間にわたって潮を吹いていないのなら、かなり衰弱しているのでは」と話しています。
大阪海上保安監部は、12日から巡視船での監視を強化しているほか、大阪市もクジラの状態を分析できる専門家を探すなど、今後の対応策を協議しています。