新型コロナ「5類」になると…ワクチン接種“有料化”も? 接種会場では賛否の声
22日、東京都で新たに1万5085人の新型コロナウイルスへの感染が確認されました。一方、21日に感染が確認された岸田首相は、テレワークで公務にあたっているということです。また、全国で感染拡大が続き、医療体制のひっ迫から、新型コロナの感染症法上の位置づけを「季節性インフルエンザと同じ5類に見直すべき」との声もあがっています。加藤厚労相は先週、5類にした場合、ワクチン接種を有料化することもあり得るという考えを示しています。
◇◇◇
22日午前11時ごろ、松野官房長官は会見で、新型コロナに感染した岸田首相の容体について明らかにしました。
松野官房長官
「(岸田首相は)きのうは微熱やせきといった症状がみられたが、けさの時点では平熱に下がり、少しせきが出る程度になったと」
岸田首相は、12日に4回目となる新型コロナのワクチン接種を受け、15日から夏休みをとって、ゴルフを楽しむ様子も見られました。そして、22日から公務に復帰する予定でしたが、夏休み最終日の21日に感染が確認されました。ただ症状が軽いため、22日からテレワークで執務にあたっていると明らかにしました。
松野官房長官
「テレワーク環境なども活用し、ほぼ予定どおりに執務に当たっています」
◇◇◇
21日、全国では22万6171人と、日曜日としては過去最多を更新しました。感染拡大が止まりません。感染の収束に期待されているのがワクチン接種。現在は無料で受けられますが、19日、加藤厚労相からは気になる発言もありました。
加藤厚労相
「新型コロナウイルス感染症が『5類』に変更された場合には、まん延予防上緊急の必要性が認められないという判断になれば、臨時、特例臨時接種そのもの自体が終了するということになるんだろうと」
現在、議論されている新型コロナの感染症法上の位置づけを、季節性インフルエンザと同じ「5類」にした場合、ワクチン接種を有料化することもあり得るという考えを示したのです。
猛威を振るう“第7波”。全国で感染拡大が続き、医療体制のひっ迫から、新型コロナの感染症法上の位置づけを「季節性インフルエンザと同じ5類に見直すべき」との声もあがっています。
22日、東京都の自衛隊大規模接種センターにワクチン接種を受けに来た人たちからは、様々な意見がでました。
接種を受けに来た人
「無料だから来たというのはあるかもしれないですね」
「払うべきものは払わないといけないと思うので」
――有料化しても打つ?
接種を受けに来た人
「そうですね」
22日に発表された3回目のワクチン接種率は64%。政府は引き続きワクチン接種を呼びかけています。