お酒をたしなむキモは?……度数より“純アルコール量” 厚労省が初のガイドライン 女性は「ワイン4分の1本」「ビール1缶」
厚生労働省の検討会が初めて、「飲酒ガイドライン(案)」を取りまとめました。生活習慣病のリスクを抑える上で、お酒の度数よりも純アルコール量を確かめることがポイントだといいます。その目安や楽しみ方について、俳優の坂口涼太郎さんと考えました。
中島芽生アナウンサー
「(スタジオに)ビールをご用意しました。坂口さん、お酒の方は…?」
坂口涼太郎さん(俳優・『news zero』金曜パートナー)
「嫌いじゃないです。あ、申し訳ございません。好きです。その日の料理に合わせてたしなんでおります」
中島アナウンサー
「素敵ですね。そのお酒ですが、厚生労働省の検討会で初めて『飲酒ガイドライン(案)』が取りまとめられました。お酒は飲み過ぎると生活習慣病などの発症リスクが高まるとされていますが、ポイントはお酒の度数よりも純アルコール量です」
中島アナウンサー
「純アルコール量は、飲むお酒にどれだけのアルコールが含まれているかを示すもので、お酒の量×アルコール度数×0.8(アルコール比重)で計算することができます」
「例えば500ミリリットルの缶ビールでアルコール度数5%のものは、20グラムになります。ガイドライン案によると、生活習慣病のリスクが高まるのは1日あたり女性は20グラム以上、男性は40グラム以上。女性の場合は、ビール1缶分ということになります」
「度数が15%の日本酒なら1合、14%のワインだと4分の1本分(約180ミリリットル)、25%の焼酎はグラス半分ほど(約110ミリリットル)です。男性の場合は、この倍の量が目安となります」
坂口さん
「お酒は人それぞれ、体調や精神力などにもよるので、理性を失わない程度にたしなむのが良いと思います」
「この基準を知ったことで、今日はこれを超えるのか超えないのか(考えることで)、自分の体調を見つめることにもなるので、ぜひ理性を保って楽しんでお酒を飲んでいただきたいなと思います」
中島アナウンサー
「その時に参考になるのが、(商品に示された)純アルコール量です。大手ビール各社はラベルの一部に表示する動きが広がっています。体質は人によって違うためあくまでも目安ですが、これからはこの表示も気にして適度な量で楽しんでいきたいですよね」
(11月24日『news zero』より)