死者・行方不明者43人を出した長崎県の雲仙普賢岳の大火砕流から丸33年を迎え、被災地は祈りに包まれました。

3日は朝から青空が広がり、山頂までその姿を見せた雲仙普賢岳。33年前の1991年6月3日に起きた大火砕流では、消防団員や報道関係者など43人が犠牲となりました。

当時の報道陣の取材拠点で、2022年に災害遺構として整備された「定点」では、整備にあたった関係者や遺族らが犠牲者を追悼しました。

遺構を整備した協議会・阿南達也会長「もう33年。未来へつないでいく役目が問われていると認識している」

大火砕流が発生した午後4時8分。参列者は犠牲者に黙とうをささげるとともに、災害の記憶を次の世代に伝える決意を新たにしました。