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藤井聡太七冠「八冠制覇」へ王座戦第1局 会場外では「おやつ」をめぐる戦いも…

2023年8月31日 18:19
藤井聡太七冠「八冠制覇」へ王座戦第1局 会場外では「おやつ」をめぐる戦いも…
史上初の八冠制覇へ。藤井聡太七冠が王座戦第1局を戦っています。多くのファンが見守る中、会場の外では、もう1つ別の勝負が繰り広げられていました。

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対局の舞台は神奈川県秦野市の老舗旅館「元湯陣屋」です。これまで、約200局のタイトル戦が行われた場所です。

――思わず見に来た?

地元の人
「藤井君と同じ空気が吸えるかなと」

8月31日朝、多くの期待を背に先に対局室に入ったのは、永瀬拓矢王座(30)です。続いて、挑戦者の藤井聡太七冠(21)も姿を見せました。

将棋の「王座戦五番勝負」、その第1局が始まりました。藤井七冠が今期負けなしの先手になり、普段通り、お茶を一口ふくむと、一手目を指しました。

その手に何を思うのか。藤井七冠の「八冠独占」への 戦いが始まりました。

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2020年に初めてのタイトル「棋聖」を獲得して以降、「王位」、「叡王」、「竜王」、「王将」、そして、今年に入って「棋王」、「名人」を獲得し、手にしていないのは「王座」だけとなっています。

21歳の青年が挑戦する前人未到の偉業。今回の対局は将棋ファン、注目の一戦です。

将棋ファン
「どちらを応援してます?」

将棋ファン
「素晴らしい戦いになるといいな。どちらも選べないです」

期待に応えるべく、2人が食べた“勝負メシ”はというと、藤井七冠が食べたのは、伊勢海老がどーんと乗った「陣屋カレー」。永瀬王座も同じくカレーを選びました。

   ◇

会場の外では別の勝負も繰り広げられていました。

北原堂 石田好弘代表取締役(31日午前)
「もし選ばれたら大変なことになっちゃうな」

対局会場がある秦野市に店を構える「北原堂」は、創業73年、地元で愛されてきた和菓子店です。その和菓子が、王座戦第1局のおやつの候補に選ばれたといいます。

北原堂 石田好弘代表取締役
「一生懸命作ってるので、食べていただけたらありがたい」

同じく候補に選ばれた洋菓子店「アンドリアン」。

アンドリアン 山下展弘社長
「どちらにも選んでいただきたく、心を込めて作りました」

藤井七冠が口にしたことで大ヒットしたおやつもあるため、お店としては気が気でなりません。

――どれを選んでくれるか?

アンドリアン 山下展弘社長
「ドキドキです」

藤井七冠の追っかけファンがアンドリアンを訪れ…

愛知から来たファン
「こちらがきょうの午後のおやつの候補になっているというので」

すでに追い風が見えている「アンドリアン」の洋菓子が選ばれるか、はたまた、「北原堂」の和菓子が選ばれるか。

対局開始から6時間半がたったおやつ時…

――ご主人、速報が出まして

北原堂 石田好弘代表取締役(31日午後3時半ごろ)
「あ、ありがとうございます。うちのお菓子。いやー、よかった、よかった」

選ばれたのは北原堂の和菓子、「練り切り」でした。

北原堂 石田好弘代表取締役
「こんな有名な先生に選んでいただけてうれしい。これは史上初の、北原堂史上最高の快挙じゃないですかね」

一方の「アンドリアン」は藤井七冠には選ばれませんでしたが、永瀬王座にショートケーキを食べてもらえました。

アンドリアン 山下展弘社長(31日午後3時半ごろ)
「うれしかったです、素直に」

長い戦いになる王座戦五番勝負。藤井七冠が追い詰め、「八冠独占」か。永瀬王座が攻め返し、「王座防衛」となるか。第1局の結果は31日夜にも出る予定です。