被災地で「トイレカー」ニーズ高まる "自己完結"求められる災害支援の現場で
自己完結が求められる災害支援の現場で、工事現場や野外イベントで使われる水洗式のトイレを搭載した車両「トイレカー」のニーズが高まっています。一見キャンピングカーのような形のトイレカーは大きなタンクのある水洗トイレを備え、排泄物も溜めることができ、一台で全て完結することができます。(2月5日)
□東海佳奈子キャスター リポート
「被災地から帰ってきたばかりのトイレカー。普段は工事現場などで活躍している。中に入ってみると男性用と別れている」
鯖江市のKOSEIでは4年前からトイレカーのレンタルを始め、工事現場や野外イベントでの利用が増えています。また県や鯖江市、越前町と災害協定を結び、所有する14台に加え3月に新型を4台増強します。
□KOSEI 清水泰美さん
「上の方が水道のタンク100リッター。下の方が汚水タンクになっていて280リッター入ることになっている。水洗なので家の自宅のトイレと同じように使えるというのもありがたかったという声をもらっている」
断水が続く能登半島地震の被災地でもトイレカーが活躍しています。発災2日後には現地に入り、倒壊した家の電線の撤去などの工事を続けている福井市の土牧電機では今も、工事車両がトイレカーを伴って被災地に入っています。
□土牧電機 光川雄一主任
「もちろんコンビニもやっていないし公衆トイレも水が来ていないので、使用禁止の張り紙が貼ってあるとかで普段できるようなところでもできなくて」
□杉本龍司さん
「仮設トイレをイメージしていたので中に入った時すごく驚いた。こんなきれいなトイレ使えるみたいな感じでした」
仮設トイレは衛生面が心配だという声もある中、トイレカーは被災地に入る業者をサポートしています。