フィッシングメールで不正に入手した、決済アプリの二次元コードを使って買い物をしたとして、中国籍の女が詐欺などの疑いで逮捕されました。

逮捕されたのは埼玉県川口市に住む中国籍の陳淑珍容疑者(53)です。

警察の調べによりますと、陳容疑者は今年10月から11月にかけて、フィッシングメールで不正に入手した決済アプリの二次元コードを使用し、埼玉県や東京都内のスーパーマーケットや家電量販店で、タバコやゲーム機など44点、あわせて16万円相当を購入した疑いが持たれています。

福井県内に住む70代と50代の男性が決済アプリに身に覚えのない買い物履歴があることに気づき、警察に相談したところ事件が発覚しました。

陳容疑者は「自分の決済アプリ以外で買い物したことは認めるが、フィッシング詐欺には加担していない」と容疑を一部否認しています。

警察は転売目的の犯行とみていて、陳容疑者のほかに商品の購入を指示した「指示役」などがいるとみて捜査を進めています。

県警によりますと、県内で金融機関などを装ったフィッシングメールの相談が多く寄せられているということで、警察は不審なメールが届いても、安易に口座番号などの個人情報を入力しないよう注意を呼びかけています。