平均変動率は30年ぶりにプラス 新幹線開業後初の地価公示 福井駅周辺は3~8%上昇 "開業効果"表れる
新幹線県内開業後では初めてとなる地価が公示され、住宅地と商業地の平均の変動率は、1995年以来30年ぶりにプラスに転じました。
地価公示は、国土交通省が今年1月1日時点で調査した地価・土地の価格を公表するもので、県内では133地点が対象となっています。
県内の商業地で最も地価が高かったのは、福井市中央1丁目で1平方メートル当たり43万2000円と、去年より6.4パーセント上昇しました。福井駅周辺は大手2丁目で38万5000円、大手3丁目で22万5000円と、再開発事業の効果もあって、前の年に比べて3パーセントから8パーセント上昇しています。
また、新幹線の当面の終着駅となった敦賀駅周辺では、本町2丁目が8万1400円。芦原温泉駅の春宮1丁目が3万7500円と、いずれも商業地の価格が3年連続アップした他、越前たけふ駅周辺の葛岡町は4万5300円と、調査開始以来初めて上昇するなど、新幹線駅周辺の地価はいずれもアップしました。
■不動産鑑定士 山岸範之さん
「これから先、各所においても例えば、東京や福井の人を対象にした富裕層を相手にした新しい施設を作る動きもある。こういったことが波及していて、地価の上昇につながっていると考えられる」
なお、住宅地と商業地全体の平均の地価変動率は、1995年以来30年ぶりにプラスに転じるなど、開業効果が表れています。