「新田ごぼう」収穫始まる 豊かな香りでみずみずしく 100年以上前から栽培続く 小浜市の伝統野菜
折らないよう丁寧に掘り出す=16日午前10時、小浜市中井
小浜市内の畑で、伝統野菜「新田ごぼう」の収穫が始まっています。同市中井の通称・新田(しんでん)地区で100年以上前から栽培されていて、粘土質の深い土壌で育ったゴボウはみずみずしい食感と豊かな香りが特徴です。(11月16日)
地区内の生産農家はわずか2軒となりましたが、16日は富田実さんの畑で収穫が行われ、重機で掘り進めた土の中から、大きいもので長さ1メートルに育ったゴボウを引き抜いていきました。
今年は夏の天候不順で根が十分に成長せず、全体的に小さく細いものが目立つということで、今シーズンは去年より50キロ少ない150キロの収穫を見込んでいます。JA福井県の直売場「若狭ふれあい市場」(小浜市遠敷)に出荷する他、ゴボウ茶に加工して販売されます。