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バスの運転体験車両を導入 運転手不足の解消に、県バス協会 会員企業に貸し出しも

2024年2月27日 18:56
バスの運転体験車両を導入 運転手不足の解消に、県バス協会 会員企業に貸し出しも
県バス協会が導入した運転体験車

市民の足として、新幹線の二次交通として、運転手不足が課題となっているバス業界が人材確保に向けて秘密兵器を導入です。県バス協会はこのほど、運転手の仕事を体験するための専用車両を導入しました。(2月27日)

見た目は普通の路線バスのようですが、前方の客席には補助ブレーキが設置されています。

■リポート・國松希位太記者
「大型免許を持たない私も実際に運転できるということで運転席に座らせてもらいます。思ったよりもハンドルが大きいですね」
「車幅がすごく広いので、緊張感というか、道が狭く感じます。ただ、思ったより普通の車に乗っている感覚と変わらないです」

県によりますと、去年3月時点で、県内の路線バスの運転手は定員よりも13パーセント不足していて、残業や休日出勤で各地の路線を維持するなど、運転手不足は深刻です。

県や県バス協会は、去年の夏から合同で就職説明会を開き、7人を採用しましたが、今後は体験車両を活用することで、バス運転手への関心を高めたいとしています。

■県バス協会 岩本裕夫会長
「自分もこういったバスを運転できるかなと思ってもらえれば、職業の1つとして考えてもらえる。少しでも採用を進めて、地域の足を守るということに取り組んでいきたい」

県バス協会は3月10日に運転体験もできる合同説明会を開く他、会員企業に車両を貸し出して、採用活動に役立てることにしています。

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