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内定者のつなぎとめへ 企業が知恵を絞る、早期離職も課題 “運動会”形式での内定式も

2024年10月1日 18:23
内定者のつなぎとめへ 企業が知恵を絞る、早期離職も課題 “運動会”形式での内定式も
運動会形式での内定式=1日午後1時半、福井市体育館

県内のIT関連企業で1日、来年春に入社予定の学生の内定式が行われました。企業側は内定者をつなぎとめようと、知恵を絞っています。

このうち、福井コンピュータグループの内定式には、入社予定の学生25人が出席しました。同社では、採用活動を関西圏にも広げ、新卒の内定者はおよそ20年ぶりに10人増えました。

■内定者
「面談を踏まえて、自分が将来どんなことをしたいか相談して、この会社だったら自分のやりたいような仕事ができるんじゃないかというのが決め手になった」

■福井コンピュータグループ 佐藤浩一CEO
「IT人材は全国で取りあいなので、人事部を増強した。(ミスマッチのないよう)密な面談やケアで、入社した後のフォローは誇らしげに思う」

聖火台に見立てたオブジェに火をともし、運動着で参加するのは内定した学生たち。福井市のオールコネクトでは、運動会型の内定式が開かれました。

内定者は社員との混成チームで、トライアスロンやバスケットボールなどに挑戦。新入社員の早期離職も課題となる中、入社前から学生と社員が一丸となって交流を深めました。

■内定者
「いろんな企業を見てきたけど、雰囲気が大事と思っていた。柔らかい雰囲気を作ってくれるので、僕の価値観に合っていると思った。こういうところで働きたい」

■内定者
「社員と年が近かったり、私たちとフレンドリーに接してくれる方が多いので、会社と一致団結して仕事を行いたい」

学生優位の“売り手市場”となっている令和の時代。企業側は人材確保に向けて知恵を絞っています。

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