高校生が伝統継承へ 「七間朝市」出店者サポート 高齢化で店の数は減少続く オリジナルグッズ販売も
越前大野に春の訪れを告げる「七間朝市」が再開しました。多くの人でにぎわった一方、店主の高齢化から継続が危ぶまれています。こうした中、ふるさと朝の風景を残そうと高校生たちが立ち上がりました。
400年以上の歴史がある大野の名物「七間朝市」。冬の期間は休んでいましたが、20日から再開されました。
■福井市から来た人
「春が近くなったという感じで来ました。珍しいものがたまに出てくる、山菜とか。そういうのを求めて来ている」
見慣れた大野の朝の風景にも変化が…。
■高校生
「世界に一つだけの花はここにあります。色鮮やかな花を皆さまの生活に届けてみませんか?」
ベテラン店主と一緒に店先に立ったのは高校生。大先輩から教わりながら、元気いっぱい客を呼び込みました。
七間朝市は高齢化により出店者が激減し、20年前には100以上の店が並びましたが、再開初日の出店はわずか10店。朝市の存続が危ぶまれる中、高校生たちが立ち上がりました。
■Neo朝市 竹田壮佑代表
「もともと朝市はすごく行ってたけど、コロナが終わって行ってみたら、朝市の(出店者の)人数が減っていたのですごく悲しくなって。自分から行動を起こして朝市を活性化したいなと思ったのがきっかけ」
■昔からの出店者
「やっぱり違うね。活気がある。ずっと朝市があったので、また若い人につないでいってほしい」
高校生たちは自分たちの店も出し、恐竜や大野の特産がデザインされた缶バッチなど、オリジナルグッズを販売するなど、若者ならではの方法でPRしていました。
今後は月に1回のペースで店先に立つ予定で、七間朝市は大みそかまで毎朝7時から開かれます。