福井県からの「人口流出」幅が全国で最小に 新幹線開業で雇用創出 首都圏からの移住増える
総務省が最新の人口移動調査をまとめ、福井県は転出が超過しているものの、人口減少の幅は全国で最も小さくなっています。
総務省は31日、地域間の人の移動状況を示す「人口移動報告」を発表しました。
それによりますと、2024年に県外から福井県に転入した人の数は1万573人で、前の年より887人、率にして9.2パーセント増え、増加率は全国で最も大きくなりました。
また福井県から県外へ転出した人の数は1万2263人で、前の年より831人、率にして6.3%パーセント減り、こちらの減少率も全国で最も小さくなっています。
この結果、福井県は転入より転出が1690人多い「転出超過」となっているものの、超過人数は前の年に比べて1718人減り、全国で最も少なくなりました。
この要因について県は、北陸新幹線の開業で雇用が増えたことや、人材確保のため労働環境が改善されたこと、それに 新幹線開業で首都圏での認知度が上がり、東京や神奈川からの移住が増えたことなどを挙げています。今後はさらに「選ばれる県」を目指したいとしています。
なお全国では転入超過は東京など7都府県、転出超過は40の道府県となっていて、依然として都市部への人口流出が続いています。