国の内外で人気の宿泊施設を手がける星野リゾートの元社員の女性が、生まれ故郷の越前市にゲストハウスをオープンしました。これまでの経験を生かしたこだわりのゲストハウスは、観光客にも地元の人にも愛される場所を目指します。

越前市のまちなかに15日、1軒のゲストハウスがオープンしました。その名も「ヨーンヨーン」です。

■YAWNYAWN(ヨーンヨーン) 高山祐香 さん
「ヨーンは英語で“あくび”という意味。あくびするくらいゆっくり、気ままにくつろいでもらえる宿を(目指している)」

オーナーは越前市出身の高山祐香さん(29)。去年までの3年半、星野リゾートのグランピング施設「星のや富士」で働き、地元にUターンしました。

■YAWNYAWN(ヨーンヨーン) 高山祐香 さん
「学生の頃住んでいた街で、いろんな人が交流するコミュニティが街に点々としているのを目の当たりにして、自分の地元、武生･越前市には人が集まっている場所がないのが気になった。サービスや清掃など、マルチで学べる星野リゾートを知ったので、修行してからゲストハウスを作ろうと」

店舗兼住宅だった空き家を購入し、今年3月から改修工事に取り掛かりました。1階のカフェバー部分には、外から中の様子が見える大きな窓を設けました。

■YAWNYAWN(ヨーンヨーン) 高山祐香 さん
「海外のカフェやパン屋をイメージして(つくった)。地域の方にも、コーヒー一杯でもアルコール一杯でも飲みに来てもらって、ホッと一息つく場所として、あとは県外の宿泊客と交流する刺激的な場所にもなるのではないか」

2階にはそれぞれコンセプトの異なる3つの部屋が。「TALK」の部屋はフラットな畳張りで、ファミリー向けの空間。「WATCH」の部屋は大きなプロジェクターが設けられ、映像を存分に楽しめます。「LISTEN」の部屋にはレコードプレーヤーがあり、厳選した音楽を聞きながらくつろぐことができます。

■YAWNYAWN(ヨーンヨーン) 高山祐香 さん
「(レコードを)ゆっくり選んでもらって、その音楽を聞きながら、夜も照明をいろいろ試してもらいながら、お酒やソフトドリンク片手にゆっくり時の流れを感じてもらえたら」

オープン直後に宿泊した京都からの観光客は。

■京都からの宿泊客
「(曲の)コメントも書いてあったので、それを読みながら聴いたり、横になって聴いたりして、本当に最高だった」

■YAWNYAWN(ヨーンヨーン) 高山祐香 さん
「私が全て星野リゾートを体現しているわけではないけど。醸し出す雰囲気やおもてなしの方法、ひとつひとつを客に感じてもらって、2回でも3回でも“第2のおうち”みたいに戻ってきてもらえる場所を作っていきたい」

人気宿泊施設のノウハウを学んだ女性が手掛けるこだわりのゲストハウス。観光客にも地元の人にも愛される場所を目指します。