雲水らがヘルメット姿で雪囲い 重要な修行の1つ 曹洞宗大本山永平寺 冬は2メートル近い雪に覆われる
雲水らがヘルメット姿で雪囲い=27日午前9時ごろ、大本山永平寺
今年も残すところ1か月余り。永平寺町の曹洞宗大本山永平寺で、本格的な雪のシーズンを前に冬支度が始まりました。(11月27日)
参拝に訪れた人の法要を行う祠堂殿(しどうでん)では27日、雪囲いの作業が行われ、ヘルメット姿の雲水ら30人が軒下に組まれた丸太の骨組みに高さ2メートル、幅3メートルほどの竹すをかぶせて、外れないようにひもで結んでいきました。
山に囲まれた谷にある永平寺は、毎年2メートル近くの雪が積もることから、歴史的にも重要な建物を雪から守るため、雪囲いは雲水にとって重要な修行の1つとなっています。作業は道元禅師の霊をまつる承陽殿(じょうようでん)など全ての建物で同日中に終わる予定で、まもなく本格的な雪のシーズンを迎えます。