中部縦貫自動車道の県内区間完成は3年遅れ 2029年春の見込み
橋の工事が難航し、開通時期が白紙となっていた中部縦貫自動車道・大野油坂道路について、国土交通省は、当初の予定を3年遅らせ2029年春の開通を見込んでいます。
28日に開かれた会議で、国土交通省近畿地方整備局は、中部縦貫道・大野油坂道路の開通時期について当初の予定より3年遅い2029年春とする方針を説明しました。
大野油坂道路は現在、大野市の九頭竜インターチェンジと岐阜県境の油坂インターチェンジの間15.5キロの区間で工事が進んでいますが、大野市箱ケ瀬の新子馬巣谷橋で去年、橋脚の基礎部分が地中に沈まなくなる問題が発生し、開通時期の延期を余儀なくされました。
問題の起きた箇所の調査や対策の検討・設計におよそ1年、斜面の圧力を逃がすために30本の鋼管を打ち込むなどの追加工事に2年を要するということです。
一方で、工事が順調に進んだ場合は開業を半年程度前倒すこともあるとしています。
なお国道158号で発生した土砂崩れによって、資材の搬入などが滞っていることから、国交省ではさらなる遅れにつながらないよう復旧工事の状況を注視していくとしています。