児童が越前菅笠づくりに挑戦 地元の伝統の手仕事に親しむ 昭和のピーク時に年間35万枚生産、現在は200枚
福井市清水地区の特産「越前菅笠」の担い手が減る中、地元の児童が20日、菅笠づくりを体験し、伝統の手仕事に親しみました。
菅笠づくりを体験したのは、福井市清水東小学校の5年生11人です。
児童は地元の「越前菅笠を守る会」のメンバーに手ほどきを受けながら、直径20センチほどの竹の骨組みにスゲ草を編み込み、糸で縫い合わせていきました。
江戸後期から日よけや雨具として農作業に使われてきた越前菅笠は、ピーク時の昭和30年代には年に35万枚の生産があったものの、生活スタイルの変化で、最近は200枚にまで落ち込んでいます。
■地元の人
「冬場の仕事。小学校から帰ってきたら、毎日に1~2回の割り当てでした」
■児童とのやりとり
「宿題はやる前にやってた?」「帰ったら(菅笠作りを)すぐして、宿題した」
■児童
「地域の誇りとして、先輩のおばあちゃんやおじいちゃん達が頑張ってきたのがわかって、自分も頑張ろうと思った」
児童らはスゲ草刈りなど学習に取り組んでいて、伝統の手仕事を通して地域への愛着を深めていました。