橋の点検に人工衛星のデータを活用 ロボットの補助で正確な位置を把握
道路や水道管など、インフラの老朽化が全国的に課題となる中、日本版のGPS衛星とロボットを活用した、橋を点検するシステムの開発が進んでいます。
日本版のGPS衛星「みちびき」は、半径6センチ以内の誤差で位置を特定できる高い精度が特徴です。
福井市の測量会社では、「みちびき」の出すGPS信号が橋の裏側で遮られるため、正確な位置を把握するための新たなシステムを開発中です。
橋の点検に用いる遠隔操作ロボットを用い、アームを橋の裏側まで伸ばして位置情報を補正するというものです。
12日は福井市の板垣橋で実証実験が行われ、点検箇所に見立てたスポットにレーザーを照射して、ロボットのアームの長さや角度から位置情報を割り出しました。
■ジビル調査設計 毛利茂則会長
「数値化することで、経験がない人も点検場所に行けて仕事ができる 我々の業界も人手不足といわれるが、それに一石を投じることができれば」
システム開発には県内の産学官が連携していて、さらに精度を高め、実用化を目指すということです。
*橋は5年に1度の点検が義務づけられている