新幹線開業チャンスを生かせ 福井駅前でインバウンド対策の強化進む
去年の外国人の宿泊人数で福井は「全国46位」。島根に次いで下から2番目です。こうした中、新幹線開業という大きなチャンスを生かそうと、福井駅前ではインバウンド対策の強化が進んでいます。
そば店のスタッフ
「外国人は最近はすごく増えた。注文はタッチパネルで4か国語に対応できるようにした。」
居酒屋のスタッフ
「英語がしゃべれるスタッフは、ミャンマーの人が3人いるのでバッチリ。」
福井駅近くの店舗では、外国人観光客に対するおもてなしの向上に向けて対策が進んでいます。
観光庁によりますと、去年1年間に県内で宿泊した外国人はおよそ6万3000人と、全国で2番目に少なく、県はインバウンドの拡大に本腰を入れています。
16日に福井市で開かれたセミナーでは、県内在住の外国人が自らの体験をもとに課題を指摘しました。
アメリカ出身 シャンベンスキ・ソーヤさん
「日本語の漢字は難しすぎて読めない。別に英語のメニューがなくても大丈夫だが、写真がほしい。これが飲食店への文句かな。」
県観光連盟のアドバイザーは「外国人観光客の目線に立った店づくり」の大切さを訴えました。
県観光連盟インバウンドアドバイザー筒井二朗氏
「漢字・日本語・ひらがな片仮名はただの記号にしか見えないから 、こういった気持ちになるのだと忘れないでいてほしい。」
バーを経営 中川真一さん
「新幹線延伸で福井まで来て、自分の店にはまだ効果が表れていないと思ったので、何かきっかけになればと思って参加した。今ある看板が日本語表記だけなので、分かりやすい表記に変えていきたい。」
新幹線開業というビッグチャンスを生かすためにも、外国人の目線に立った、より一層のおもてなしの向上が求められそうです。