県内でも相次いで被害確認 道路崩落や天井落下など 能登半島地震から一夜明け
能登半島地震から一夜明けた2日、県内でも道路の崩落など相次いで被害が確認されました。(1月2日)
■リポート・西岡芽生記者
「あわら市の市道です。土砂崩れの影響で道路がすっぽりなくなっています。現れた地肌には水道管も確認できます」
あわら市の名泉郷地区では、地震の影響で水道管が切れ、あふれた水で土砂崩れが起きて道路が崩落しました。付近を走る県道124号牛ノ谷停車場線も片側交互通行となっています。
福井市手寄のアオッサでは、8階にあるスプリンクラーが壊れ、流れ出した水で5~6階の一部の天井が濡れて落下しました。4~8階のエスカレーターを含む、西側部分は使用禁止となっています。
北陸自動車道が通行止めとなった物流にも影響が出ています。福井市内の食品スーパーでは、カット野菜やもやしなど一部の生鮮食品の入荷がストップし、欠品が出ました。
■あわら温泉美松・前田健二社長
「全館の安全確認と非常時の案内を社員で徹底して、安心して過ごしてもらえるようにしたい」
あわら市内の旅館では、玄関の灯籠や庭の石塔が倒壊しました。パイプが破損して露天風呂の湯も出なくなったということです。また今後1週間の予約は3分の1がキャンセルになりました。
■福井駅から東京へ帰る男性
「東京で東日本大震災を体験していて、似たような感じだなと。帰れるといいんですけどね、仕事もあるので」
福井駅では、JR北陸線の特急が正午前まで運転を取り止めた影響で、Uターン客や観光客で混雑が続きました。