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中学校の部活の指導に訪れたのはプロバスケットチーム…その背景には 福島

2024年9月20日 18:57
中学校の部活の指導に訪れたのはプロバスケットチーム…その背景には 福島

授業や部活動などで忙しい先生たちの負担を減らそうと、先日、ある取り組みが郡山市で行なわれました。指導役を買ってでたのはあのプロチームに関わるコーチです。

9月14日の土曜日。郡山市の安積中学校ではバスケットボール部の練習が行なわれていました。いつもと変わらない部活動の様子にも見えますが、実は、特別な日だったんです。というのも…

■福島ファイヤーボンズユースチーム 久冨 貴臣コーチ(30)
「一緒に楽しくバスケットやっていきましょう。よろしくお願いします」

プロバスケットボール=Bリーグ、福島ファイヤーボンズのユースコーチが指導役を務めたんです。そこにはある狙いがありました。

■郡山市立安積中学校 佐久間 一晃 校長
「教員の仕事は部活動だけではない。手が足りないところにこのようにプロの方、専門性のある方に協力していただけるのはありがたい」

教職員の負担軽減です。学校の先生は、授業はもちろん、部活動の指導や監督、さらには事務作業と。多くの仕事を抱えているのが現状です。その負担を減らすため、最近では、部活動の指導を地域の人や、専門のコーチなどにお願いする取り組みが進んでいます。
この日は郡山市のモデル事業で、市教育委員会と福島ファイヤーボンズが連携して、中学生たちを指導しました。もともと、安積中学校では…

■郡山市立安積中学校 バスケットボール部 堀越 慶 顧問(29)(専門は卓球)
「私ともう一人の副顧問もどちらもバスケットの経験がなく専門的、技術的な面は指導できないので。普段は私の方で体力トレーニングと心身の生活指導をメインに、技術に関しては動画でみたり」

バスケ部には顧問の先生が2人いますが、どちらも競技経験があるわけではなく、指導方法は、手探り。部の課題でした。

■コーチ 指導
「こうしたりするとあんまり回転かからないから 手をパーにしてください」

顧問の先生が、必ずしも担当する部活動の競技経験があるわけではありません。そのため、専門のコーチなどが指導面をサポートしてくれれば、先生たちの負担は減ります。

■指導を受けた生徒は
「(練習の)厳しさが違う」「経験者が来てくれてありがたい」「(コーチはどんな人だった?)優しくて面白かった」「シュートはいつもより決められるようになった」

■福島ファイヤーボンズ 久冨 貴臣 ユースコーチ(30)
「もし叶うのであれば同じ問題を抱えている学校はたくさんあると思う。フォローやこういった指導という形で関わっていけたらベストだと思う 今後たくさん増えてくればいい」

安積中学校では来年2月まで月2回程度、このモデル事業が行なわれる予定です。郡山市教育委員会は、こうした部活動の地域連携や地域移行を2026年度から段階的に導入していく考えです。

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