複数刺されれば命にかかわる危険も…スズメバチに注意!遭遇したときの対処法は?
季節は秋へと移ろい、厳しい暑さも落ち着きつつありますが、まだまだ油断できないのが「ハチ」です。9月になっても、ハチに刺されて病院に搬送されるケースは過去にもあり、注意が必要です。
福島県では2022年8月に、田村市の墓地で墓の掃除をしていた男性がハチに刺されて死亡する事案がありました。死因はハチに刺されたことによるアレルギー「アナフィラキシーショック」とみられています。このときに取材したハチにまつわる内容について改めてお伝えします。
郡山消防本部によりますと、2022年までの過去5年間のうちにハチに刺されて救急搬送された人について調べたところ、当時の状況としては草刈り・草むしり中が最も多く、次いで畑作業中などが多かったというデータを公表しています。
ハチの巣駆除の専門家は取材時に『毒性の強いスズメバチは地面の中にも巣を作っていることがあり、それに気づかず、作業を続けて刺されるケースも多い』と話していました。
巣に刺激を与えるのが最も良くないのですが、家の一部に巣ができている場合だと、ドアの開閉などの振動が伝わり、ハチが攻撃してくることがあるそうですので注意が必要です。
スズメバチなど毒を持つハチに複数回刺されると、アナフィラキシーショックと呼ばれるショック症状を発症し命にもかかわるため危険です。
専門家によりますと、ハチが寄ってきた場合はタオルなどを頭に巻き、何もない場合は、身をかがめてゆっくり後ずさりすることが有効だと話していました。
刺されてしまったら、指でつねって毒を抜き、水で洗い流したあとに病院へ向かってほしいということです。
※この記事は、2022年8月に福島中央テレビが取材・放送した内容に加筆しました。