“睡眠の質”向上アイテムが続々登場 ヨーグルトやメロンに柔軟剤も…
寝苦しい暑さが続く中、睡眠の質を高める商品が注目されています。寝具だけではなく、睡眠の質の向上を高めるという食品やフルーツも登場し、広がりをみせています。
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厳しい暑さが続く中、街の人が悩んでいたのは――
20代
「猛暑なので、なかなか熟睡っていうのが難しい」
30代
「3時間おきくらいに起きちゃいますね」
30代
「悩みとか考えてしまって、寝るタイミングを失ってすごく遅くなってしまう」
眠れない理由は、人それぞれでした。
20代から60代を対象にしたアンケートでも、8割以上が抱えているというのが“睡眠の悩み”です。(第一三共ヘルスケア「働く世代の睡眠に関する意識調査」)
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そんな睡眠への意識の高まりを反映していたのが、乳酸菌飲料の「ヤクルト1000」です。“睡眠の質向上”などの機能性表示食品として、一躍話題になりました。現在も、一部店舗で品薄状態で、生産体制を増強しているということです。
ほかにも、“睡眠”に着目した商品が続々登場しています。
今月、販売開始したばかりのヨーグルト「わたしのチカラ Q10ヨーグルト(149円)」。パステルピンクのパッケージにはやはり、“睡眠の質向上”の文字が書かれていました。
実は、これを手がけたのは化学メーカーです。睡眠をサポートする食品の市場に参入した、その狙いは…
カネカ・乳製品事業開発 天川隼人さん
「コロナもあると思うが、睡眠にお悩みの方がより一層増えたところもございまして、本当の薬というよりは、寄り添ってもらえるような商品が欲しいっていう意見が非常に多かったんですね」
ヨーグルトという、毎日の生活に取り入れやすい食材に需要があると見込み、商品化したといいます。
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さらに、意外な食品も睡眠をサポートするといいます。
くだものの山長 山本博志店長
「メロンは比較的、リラックスした時に食べていただけるんじゃないかと」
なんと、メロンです。睡眠の質を向上させるという、GABAというアミノ酸を含む機能性表示食品「やすらぐマスクメロン for Sleep」です。メロンとしては全国で初めて、販売にこぎつけました。
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“睡眠”に着目した食品が広がる中、町の人から聞かれたのは、実際、寝る時にサポートしてくれるグッズも欲しいとの声でした。
20代
「安眠グッズとか、暑い時に使えるグッズとかあれば…」
こうした、睡眠環境を整えたいというニーズを受け開発されたのが、布団カバーなどの洗濯に使える柔軟剤「レノア オードリュクススリープ」です。
記者
「ふたを開けただけで花のような甘い香りがしますが、強くなさすぎず、優しい香りです」
売り上げは好調だといいます。
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“睡眠”にまつわるサービスは、カプセルホテルにもありました。東京・港区にある「ナインアワーズ赤坂・スリープラボ」は、シンプルなカプセルホテルかと思いきや、寝ている間に、設置されているさまざまなセンサーなどで、寝返りやいびきなど、睡眠の状態をデータ化し、その結果を受け取ることができます。
宿泊しにきた人
「睡眠の質とかって、知る機会ないと思うので、自分がどういったもの(睡眠)なのかなと、知れるかなと思います」
無呼吸の時間などもデータ化されるので、医師に相談することで、病気の診断の参考としても活用することができるということです。