日本シリーズチケットが20万円! ホークスファンフェスでも高額転売に球団は注意喚起
10月28日に開幕するプロ野球日本シリーズの観戦チケットが、インターネット上で高額出品されています。日本シリーズに限らず、過熱するチケット転売を受け、福岡県は注意を呼びかけています。
28日に開幕するのは、プロ野球の日本シリーズ『阪神対オリックス』です。59年ぶりの“関西ダービー”に注目が集まる中、26日にチケットの売買を仲介するサイトを見てみました。
■鬼丸ゆりか記者
「こちらのサイトには、現在日本シリーズのチケットが800件以上出品されています。」
26日午前10時の時点で最も高額のものは1枚20万円、正規価格の18倍近くで転売されていました。
こうした行為は、福岡県でも見られました。
転売されていたのは、11月26日に福岡PayPayドームで開かれる福岡ソフトバンクホークスのファンフェスティバル『鷹奉祭』のチケットです。FBSが確認したところ、10月14日から抽選販売された5000円のチケットは、2万5000円で転売されていました。
球団も、21日に客からの情報提供で転売を確認しました。これを受けて24日、球団はファンに向けて注意喚起を行いました。
■福岡ソフトバンクホークス マーケティング本部・若山鉄兵 本部長
「一部のお客さんに、高い金額で購入せざるを得ないような状況になるとか、本当に買いたい人が買えない状況になるというのは、我々としても非常によろしくない避けたい事態。規約に反したと確認できた場合、会員からの退会やその後のチケット販売を停止するといった対処をしていく。」
正規のチケットは現在も販売中で、球団は許可なく転売することを禁止しています。また転売チケットを購入した場合、入場を断る場合があると警鐘を鳴らしています。
■若山 本部長
「選手が普段は厳しい戦いの中に身を置いているが、お客さんから大好評だった学園祭のコンセプトを継続して、新しい学生服姿の選手を見られると思うので、ぜひ来場していただきたいと思います。」
福岡県消費生活センターによると、インターネットによるチケットの転売に関する相談は昨年度が71件、今年度は10月26日午前11時の時点で32件です。
■福岡県 消費生活センター・前原弘和 所長
「特定の名前がきちんと記載されている人しか入れないといったチケットは、不正に転売すること自体禁止されている場合もあります。自分が買おうとしている事業者がどういう事業者なのか、転売サイトかどうかを確認して購入してほしい。」
福岡県消費生活センターでは、「チケットを買い求める際は転売サイトは使わず、公式の販売サイトから購入するようにしてほしい」と注意を呼びかけています。