初代「門司駅」の遺構の現地での保存を求める イコモスが北九州市に要望書「国の史跡に値する」 福岡
北九州市で出土した初代「門司駅」の遺構について日本イコモスは22日、「現地での保存」を求める要望書を市に提出しました。
北九州市に要望書を提出したのは、文化遺産の保全活動を行う国際組織、イコモスの国内委員長ら5人です。
門司区で発掘されたのは、明治時代に開業した初代「門司駅」の遺構で日本イコモスは21日、現地を視察し、遺跡の中でも重要な「国の史跡」に値すると評価しました。「現地ですべて保存すること」を要望しています。
北九州市は、遺構の一部を切り出して移築する計画を示していますが、今回の要望を受け「関係部局で共有したい」としています。
一方、市が移築先の候補として遺構のそばにある「九州鉄道記念館」を挙げていることに関し、JR九州の古宮洋二社長は「歴史的価値は分からないが、北九州市から一部を残したいという依頼がくれば内容を検討する」と話しました。