「大川の駅」整備計画どうなる 白紙に戻る可能性も 見直し訴え当選した新市長に反対派が署名提出 福岡
福岡県大川市で、産業と観光の振興拠点として整備が計画されている「大川の駅」をめぐり1日、反対派の市民団体が市長に署名を手渡しました。就任したばかりの大川市長はもともと計画に反対の立場で、計画は白紙に戻る可能性があります。
1日、大川市役所を訪れたのは「大川市の将来を考える会」のメンバーなどおよそ40人です。
■大川市の将来を考える会・土井弥一郎 代表
「市民の声をお届けしたいと思います。ぜひお納めいただいて、ご参照いただきたいと思います。」
10月に就任したばかりの江藤義行市長に、「大川の駅」の計画に反対するおよそ8400人分の署名を手渡しました。
■松原健介記者
「道の駅の建設予定地です。広大な土地が広がっています。現在、地盤改良工事を行っているということで、大きな重機も見えます。」
「大川の駅」は産業と観光の振興拠点として、レストランやキャンプ場の整備が計画されています。市民団体は、およそ89億円もの総事業費が市の財政を圧迫するなどとして、計画の見直しと撤回を求めています。
ことし9月に行われた市長選挙では、整備の是非が最大の争点となりました。その結果、江藤市長は前の市長をわずかな差で破り、初当選しました。江藤市長は反対派の市民団体の一員で、計画を白紙に戻すと訴えていました。
■大川市・江藤義行 市長
「身の引き締まる思いがします。大川市は財政が厳しいんですよね。すごく厳しいんですよ。あれだけの大規模な投資をするかというのが、どうしてそういうふうに至ったのかが本当に不思議で信じられないという思いです。これをどう決着させるかを、今から考えていきたいと思っています。」
江藤市長はまず「大川の駅」の整備計画が決まった経緯を検証する方針です。