自宅にいた町長も消火にあたる 妻「あんなに火が」町長「このような時期でもあり心配をおかけして心苦しい」 警察と消防が出火原因を調べる 福岡
21日夜、いわゆる“核のごみ”の最終処分場選定をめぐり「文献調査」の受け入れを表明した佐賀県玄海町長の車が焼ける火事がありました。警察と消防が出火の原因を調べています。
■加藤雅大記者
「現場には規制線が張られ、警察と消防が実況見分を行っています。」
警察によりますと、21日午後8時半ごろ、玄海町の脇山伸太郎町長の自宅の向かいにある駐車場で「車が燃えている」と近くを通りかかった男性から、消防に通報がありました。
町長が所有する軽乗用車の左前の部分が焼け、火はおよそ15分後に消し止められました。
町長の妻、宣枝さんによりますと、出火当時、脇山町長は妻とともに自宅にいて、知り合いから「車から火が出ている」と連絡を受け、自ら消火活動にあたったということです。
ケガ人はいませんでした。
■脇山町長の妻・宣枝さん
「(エンジン)切って、完全に普通通りにして(家の)中に入って食事をしていました。びっくりしますよ。あんなに火って出るんだなって。」
地元の人たちは。
■町民
「裏の車が燃えたと朝、知った。びっくりする。サイレンが鳴れば怖いね。」
「(文献調査を)受け入れたので、そういうのに関連しなければいいなと思っています。」
脇山町長は5月10日、いわゆる“核のごみ”の最終処分場の選定をめぐり、第1段階となる「文献調査」の受け入れを表明していました。
玄海町によりますと、これまでに脅迫の手紙や電話などはなかったということです。
脇山町長は「車は年式が古く、電気系統の不具合の可能性があるのではないか。このような時期でもあり、ご心配をおかけしていることはとても心苦しい」とコメントしています。
警察と消防が出火原因を調べています。
この火事について、発生前から鎮火までの経緯をまとめました。
町長の妻、宣枝さんによりますと、脇山町長は21日、火事が発生する前の午後7時半ごろまで、自宅近くでお通夜に参列していました。
午後7時40分すぎに車で帰宅。その時に運転していたのが今回、焼けた車でした。
そして、帰宅からおよそ40分後の午後8時20分ごろ、自宅で妻とともに夕食を食べていたところ、知人から「車から火が出ている」と連絡を受け、自ら消火活動にあたったということです。
現場は、町長の自宅の向かい側の駐車場です。玄海町役場からはおよそ100メートルの距離だということです。
警察と消防が火事の原因を調べています。