【ストップ!詐欺被害】「不倫相手を妊娠させて示談金が必要」息子をかたるウソの電話で現金をだまし取られる被害が相次ぐ 福岡
息子をかたり「不倫相手を妊娠させてしまい示談金が必要」などとするウソの電話で、現金をだまし取られるニセ電話詐欺の被害が、福岡県内で相次ぎました。
警察によりますと14日、福岡県筑後市の一人暮らしの81歳の女性の家に、息子の名前をかたる男から電話があり「風邪をひいて鼻が詰まっている、 携帯が壊れたのでお母さんの携帯電話番号を教えてほしい」と持ちかけられました。
さらに翌日、女性の携帯電話に「同じ会社の事務員と不倫して妊娠させてしまった。相手の夫に示談金として300万円要求されたので、JR弥生が丘駅まで持ってきてほしい。金は弁護士の付き人に渡してほしい」などと電話がありました。
女性は佐賀県鳥栖市のJR弥生が丘駅近くの駐車場で、弁護士の付き人を名乗る20~30代くらいの男に現金250万円を手渡したということです。
その後、息子を名乗る男から「受け取ったお金は220万円しかなかったので、残りの80万円をJR天拝山駅まで持ってきてほしい」などと電話があり、女性はさらに現金80万円を用意して手渡し、合わせて330万円をだまし取られました。
その翌日、息子から電話があり被害に気づき、警察に届け出ました。
また、15日には福岡県朝倉市の82歳の男性の家に、息子を名乗る男から「携帯が水没して番号が変わった。のどの病気で声が調子が悪い」などと電話がありました。
翌日には男性の携帯電話に息子を名乗る男から再び電話があり「夫のいる女性と浮気して妊娠させてしまった。示談金として500万円要求され、自分が100万円準備するので残りの400万円を準備してほしい」と持ちかけられました。
男性は指示通り、福岡県筑紫野市のJR原田駅近くの公園で「息子の担当弁護士の孫」を名乗る20歳くらいの若い男に400万円を手渡し、だまし取られました。
その後、息子と連絡を取り、被害に気づきました。
警察は「不倫で子どもができた」「慰謝料が必要」など、息子をかたる詐欺に注意するよう呼びかけています。