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間一髪! 21歳女性に『紅綬褒章』 踏切内で高齢者救出 列車は目前を通過後に停止

2023年11月24日 17:56
間一髪! 21歳女性に『紅綬褒章』 踏切内で高齢者救出 列車は目前を通過後に停止
21歳女性に『紅綬褒章』

人命救助に力を尽くした人に天皇陛下から贈られる『紅綬褒章』に、北九州市の21歳の女性が選ばれました。列車が迫る中、踏切内で身動きが取れなくなった高齢の女性を間一髪で救い出した、勇気ある行動です。

■蔵原純鈴さん(21)
「本当、無我夢中でしたね。思い返したら怖いです。」

当時を振り返ってこう話すのは、北九州市八幡東区の会社員・蔵原純鈴さん(21)です。

その出来事があったのは、去年12月。仕事でたまたま通りかかった北九州市門司区大里東口の踏切で、遮断機が下りたため前の車に続いて車を止めた直後でした。

■蔵原さん
「線路のあそこで(手押し車の)車輪がひっかかっていました。ちょっと手こずっていたかなと。」

少し勾配がある踏切内で80代の女性の手押し車が線路に引っかかり、女性は線路から身動きが取れなくなっていました。

■蔵原さん「遮断機の中に入っていきました。右手で(女性の)すそを持って、左手で手押し車を持って、引っ張る状態でわたしも一緒に倒れ込む感じで。」

とっさの判断で踏切内に駆け込み、手押し車ごと女性を線路から移動させました。

急ブレーキをかけた列車は、まだ踏切内だった2人の目の前を通過して停止しました。

2人ともケガはありませんでしたが、蔵原さんの手は震え、体の力が完全に抜けてしまったといいます。

11月、人命救助に力を尽くした人に天皇陛下から贈られる『紅綬褒章』を受章した蔵原さんは、ずっしりと重いメダルを手に、改めて命の重みを実感していると話します。

■蔵原さん
「人を助けてよかったなというのもありますし、今回は2人助かったとしても、もしかしたら片方がいなくなっているかもしれないから、本当に命は無駄にはできないなと思います。」

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