ある犬の活躍が1人の命を救いました。福岡県朝倉市で先月、水路に転落した男性の声に気づき、人命救助に貢献したとして、ゴールデンレトリバーに感謝状とおやつが贈られました。

13日、朝倉警察署で感謝状とおやつを受けとったのは、1歳のゴールデンレトリバー、ハッピーくんです。

■朝倉警察署 秋永禎秀署長
「異常な状況を察知した。感謝しかないですね。」

先月、ハッピーくんは、ある男性の救助で大活躍しました。

■今村健人さんとハッピーくん
「スピーク！」「バフッ」

ハッピーくんの飼い主は、筑前町に住む今村健人さんです。

■今村さん
「『スピーク』と言ったときだけほえていいよと。」

先月9日の深夜0時ごろ、寝ていた今村さんは、ハッピーくんがほえる声に気づき目を覚ましました。

■今村さん
「日頃ほえないので『何だろうな』という感じで起きて、外からうめき声が聞こえた。」

うめき声が聞こえる方へ今村さんが向かうと、家の側の水路に横たわる男性がいました。

■今村さん
「ここに落ちていたような感じ。レスキューの方に来てもらわないとこれは無理だなと。すぐ119番と110番をした。痛かったんじゃないかなと。ずっと『ううう』と声を上げられていた。」

高さ約2メートルの水路に落ち、上がれなくなっていた50代の男性は、駆けつけた消防に救助され命に別条はありませんでした。

人命救助に貢献したお手柄レトリバー、ハッピーくんです。

■今村さん
「ハッピーがいなかったら、良くない結果になっていたかもしれないと思う。ハッピーが大活躍したなと思います。名前通りになりました。良い名前だなと改めて思いました。」

警察は「ハッピーくんと今村さんの勇気ある行動に感謝したい」と活躍をたたえました。