ダチョウに次いで世界で2番目に大きいとされる鳥、エミューとみられる鳥が10日午後、福岡市の油山で発見されました。早良区の飼育場からいなくなっていて、周辺で目撃情報が相次いでいました。

エミューとみられる鳥は、油山の山頂まで600メートルほどのところで見つかりました。

午後1時半ごろ、FBSの取材班が到着したときにはうずくまるようにしていて、登山客が落ち着かせるようにやさしくなでていました。

そばにいた人は「登山をしていて鳴き声が聞こえたので、行ってみたらエミューがいた。人なつこかったので、落ち着かせるように対応している状況です」と話していました。

すでに警察に通報していて、警察が現場に向かっています。

7日、油山で「ハイキング中にエミューを目撃した」と110番通報があり、近くにエミューの飼育場があることから警察が所有者に確認したところ、1羽いなくなっているのが分かりました。

いなくなったエミューは体高およそ1.8メートル、体重およそ80キロです。

エミューは9日の昼ごろ城南区の油山山頂付近でも目撃されていて、警察が見つけたら通報してほしいと呼びかけていました。これまでにケガ人の情報はありません。

福岡市ではことし2月にも、飼育場からエミューがいなくなり、油山でエミューとみられる鳥が目撃された後、保護されています。

エミューを飼っている別の飼育場によりますと、エミューはおとなしくて温厚な鳥で、速い個体では時速40キロくらいで走ることができるということです。