「あんたは欠陥」「ぶっ殺すぞ」複数の同僚にハラスメント行為 市議に辞職勧告決議→辞職しない考え
福岡県筑紫野市議会の男性議員(77)が、複数の同僚議員にハラスメント行為をしたとして市議会から注意を受けた問題です。市議会は26日、全会一致で辞職勧告を決議しましたが、男性議員は辞職しない考えを示しました。
26日午前、筑紫野市議会に姿を見せた田中允(まこと)市議(77)。
■筑紫野市議会・田中允市議(77)
「いまから議会やけん。まだ出てからの話ですね、それまではわかりませんので。」
関係者によりますと、田中市議は2022年、子どものいない女性市議に対し「あんたは欠陥やけん」と発言したほか、言動をたしなめた男性議員に「ぶっ殺すぞ」と激怒したり、女性市議の肩や腰を触ったりしたということです。
市議会は、あわせて12件の行為がパワハラやセクハラにあたると認定し、去年11月、文書による注意を行いました。
これについて4日、田中市議は次のように話していました。
■田中市議
Q子どもを産まなければ欠陥品と発言した?
「そういうことは言っていない。私も全く記憶ないですから。世間話、雑談の中での話を取り上げられて、僕も戸惑っています。」
]また、セクハラ行為については次のように説明しました。
■田中市議
「話している時に後ろからトントン、腰も触ってないって。」
弁明を繰り返す田中市議に対し、筑紫野市議会では26日、「議員としての資質に欠ける」として辞職勧告決議案が提出され、全会一致で可決されました。
ただ、辞職勧告決議に法的拘束力はありません。議会終了後、取材に応じた田中市議は。
■田中市議
「粛々とですね。皆様から負託を受けてこうして議会に出させてもらっていますので、謙虚に律しながら続けてまいりたい。」
問題となったハラスメント行為については「どのように答えていいか分からない」と述べる一方で、議員辞職はしない考えを示しました。