中学生が自殺 学校は市教委に報告せず 市教委は「いじめ重大事態」として第三者委を設置へ 福岡
4月5日、福岡県田川市の市立中学に通う生徒が自殺していたことがわかりました。
田川市教育委員会によりますと5日、福岡県田川市の市立中学に通う生徒が自殺しました。亡くなった生徒は去年11月から不登校気味で、学校はいじめが原因の可能性があると把握していました。
生徒の昨年度の年間欠席日数は、国が「いじめ重大事態」の目安とする年間30日を超えていましたが、学校はこれまで市教委に報告していませんでした。
生徒の自殺を受け、市教委はいじめ防止対策推進法に基づく「重大事態」として、実際にいじめがあったかや当時の学校の対応などについて、第三者委員会を設置して調べることにしています。
厚生労働省などは、悩みを抱えていたら専門の相談員に相談してほしいと呼びかけています。
詳しい経緯は
市教委によりますと、4月5日(金)の始業式の日に3年生の生徒が登校せず、自殺が確認されました。8日(月)に中学校で全校集会と緊急保護者会を実施したということです。
生徒は去年11月から不登校気味となっていて、学校は不登校と自殺について、いじめが原因となった可能性があるとして、法律に基づく基本調査を実施しました。
生徒の昨年度の年間欠席日数は、国が「いじめ重大事態」の目安とする年間30日を超えていましたが、学校はこれまで市教委に報告しておらず、16日(火)に学校の対応が不十分だったと保護者に謝罪しました。
今後、学校による基本調査が終わりしだい、市教委は「田川市いじめ問題対策委員会」を設置し、時慈雨関係の確認だけでなく、自殺にいたる経緯や心理を調べて再発防止策をとりまとめるとしています。
市教委は18日、「安全安心でなければならない学校に通う生徒が自殺するという、本当に悲しい、あってはならない事案が発生し、ご家族の気持ちを考えると残念でならず痛恨の極みです。学校のみの問題ではなく、市教委として日頃の指導不足を痛感し深くおわびします」とするコメントを発表しました。
18日午後、会見を開き、説明するとしています。