【初公判】覆面パトを装い…赤信号で突っ込む 4人にケガをさせた危険運転致傷の罪 会社員2人が起訴内容を認める 検察「特にパトカーが好きだった」 福岡地裁
赤色灯を付けて覆面パトカーを装った車で赤信号で交差点に突っ込み、タクシーに衝突して運転手と乗客あわせて4人にケガをさせたとして、危険運転致傷の罪に問われた会社員2人の初公判が11日、開かれました。2人は起訴内容を認め、検察は「2人はネットで知り合い、緊急車両を装って信号無視を繰り返していた」と指摘しました。
危険運転致傷の罪で起訴されているのは、長崎市の会社員、本村陸被告(24)と北九州市八幡西区の会社員、仰木康汰被告(25)です。
起訴状などによりますと、2人は2月、福岡市・天神で、車に取り付けたサイレンを鳴らした上、赤色灯を点灯させ、覆面パトカーを装って赤信号の交差点に時速56キロで突っ込んでタクシーに衝突し、運転手と乗客3人のあわせて4人にむち打ちなどのケガをさせた罪に問われています。
2人は11日の初公判で「間違いありません」と起訴内容を認めました。
検察は冒頭陳述で、本村被告が運転し、助手席の仰木被告がサイレンを鳴らしたり、赤色灯を装着して緊急走行のアナウンスをしたりしていたと指摘しました。
そして本村被告について「幼少期から緊急車両が好きで、 特にいろいろな種類があるパトカーが好きだった。SNSで仰木被告と知り合い、2年ほど前から2人で覆面パトカーのように改造した車に乗りパトカーを追いかけて10回くらい信号を無視していた」と指摘しました。