世界で2番目に大きい鳥エミューか 福岡市の油山で目撃相次ぐ「見かけたら警察か区役所に」
出会った人はびっくりしたことでしょうね。福岡市内の自然スポットとして親しまれる油山で、巨大な鳥の目撃情報が相次いでいます。それがこちら、ダチョウに次いで世界で2番目に大きいとされる鳥、エミューとみられています。いったいなぜ油山にいるのでしょう。
福岡市中心部から車で30分ほどの場所にある油山は、街に近い自然満喫スポットとして知られています。登山をしていた男性が1月10日に撮影した写真には、大きな鳥が写っています。撮影した人に話を聞きました。
■撮影した男性
「僕が油山の山頂まで向かっていたのですが、その途中に男性が僕の前にいて『もしもし、警察ですか』と電話しているので、どうしたんですかって聞いたら『そこにダチョウみたいな動物がいるんですよ』って言うんですよ。そしたら、いましたね。ダチョウみたいな。」
男性によりますと、鳥は地面から頭までの高さは150センチほどで、鳥と男性はおよそ10分間、つかず離れずの距離を保ちながら、同じ山頂方向に歩いたといいます。最後は、鳥が振り向いて男性に近づいてきました。
■撮影した男性
「襲われなかったので、そろりそろり、背中を向けないようにして逃げた感じです。」
佐賀県基山町のきやまファームでは、エミューを飼育しています。写真と比べるとよく似ています。写真を見てもらいました。
■きやまファーム・栁瀨浩司さん
「これは間違いなくエミューだと思います。エミューはラクダっぽい背中というか、丸い背中をしているので。この特徴、この形はエミューしかないので。」
警察によりますと、2月10日から油山で、エミューとみられる鳥の目撃情報が相次いでいます。
■阿部まみフィールドキャスター
「油山山頂に到着しました。あの辺りでエミューらしき鳥が発見されたということですが、姿は見当たりません。」
カメラで捉えることは来ませんでしたが、13日に山頂でエミューを目撃したという人に話を聞くことができました。
■油山市民の森・内田実佳さん
「誰かが散歩をしに来ていると思っていたんですよ。4・5人ぐらいの男性がいたので『おたくのですか』と聞いたら『違う』と言われたので、違うんだなと思って。」
きやまファームによりますと、エミューはオーストラリア原産で野生には生息していない鳥なので、誰かが飼育していたものが逃げ出したとみられるということです。
警察は、目撃したら区役所などに連絡してほしいと呼びかけています。
エミューを飼育するきやまファームの栁瀨さんによりますと、エミューは温厚な性格で、何もしなければ襲っては来ないとのことです。ただ、こちらから攻撃すると蹴られることもあるので、出会ったらそっとしておくことが大事だということです。もし見かけたら、警察か福岡市の区役所に連絡してください。