16日午前、福岡県那珂川市の小学校で、運動会の練習中に2年生の女の子と教頭の男性がサルに襲われケガをしました。警察が付近を警戒していますが、サルの発見には至っていません。

サルの襲撃は、今週末に運動会本番を控えた福岡県那珂川市西隈の岩戸小学校のグラウンドで起きました。1年生と2年生あわせて60人がダンスの練習をしていたところでした。

■永石莉里子 記者
「サルは裏門から入り、グラウンドにいた生徒と教員を襲ったあと、こちらの正門から逃げたということです。」

■教頭（50代）
「児童たちが退場門のほうに移動するところだったが、サルが現れて女の子を後ろ側から襲う形に。」

サルは2年生の女の子に飛びかかり、腰にかみつきました。近くにいた男性の教頭が追い払おうとしたところ、サルは教頭にも飛びかかったということです。

2人とも病院に行きましたが、いずれも軽傷です。

■ケガをした教頭（50代）
「自分も野生のサルと初めて対峙（たいじ）したんですが、ぱっと飛びかかってくるのでどうしようもない。瞬間的に頭が真っ白になりました。」

通報を受けた警察が付近を警戒していますが、サルの発見には至っていません。

福岡県内では、このほか9月28日に福岡市南区で、9月30日と10月9日には那珂川市でサルが人を襲い、あわせて5人がケガをしています。