ふるさと納税の返礼品の「おせち」は市外でつくられていた 寄付の返金へ 福岡・古賀市
返礼品の「おせち」が市外でつくられていた
福岡県古賀市は、ふるさと納税の返礼品として発送した「おせち」が、国の地場産品基準に違反していたと発表しました。
古賀市によりますと、違反の対象となっているのは福岡県粕屋町の食品製造会社、有限会社・久松の「おせち」4種類です。
古賀市の工場ではなく、粕屋町の本社工場で製造されたものがふるさと納税の返礼品として出荷され、地場産品基準に違反していました。
寄付の件数は1083件で、寄付総額はおよそ4160万円にのぼります。
古賀市は久松に対して、すべての返礼品の出品停止を要請するとともに、寄付した人の返金の申し出に応じるということです。
去年12月、久松のおせちを返礼品としていた福岡県田川市のふるさと納税の違反を指摘する投書が福岡県庁に寄せられ、県が内部調査して発覚しました。
田川市も、寄付金1億7800万円余りの寄付者に対して返金か代替品を送るなど対応するとしています。