家具卸大手『関家具』に独占禁止法違反の疑いで立ち入り検査 輸入家具の販売価格強制か
福岡県大川市に本社を置く家具卸大手の『関家具』に、公正取引委員会が26日、独占禁止法違反の疑いで立ち入り検査に入りました。輸入したオフィスチェアの販売価格を下げないよう、小売業者に不当に強制した疑いです。
公正取引委員会が立ち入り検査に入ったのは、大川市にある『関家具』の本社など合わせて5か所です。
関係者によりますと、『関家具』は遅くとも2020年ごろから、国内の総代理店となっている台湾メーカーのオフィスチェアなどについて、小売業者に対し、『関家具』側が希望する価格で販売するよう強制した疑いが持たれています。
従わない場合には、出荷価格の引き上げや取引の見合わせを示唆していたということです。
自社で扱う商品のブランドイメージを保つ狙いがあったとみられています。
『関家具』は立ち入り検査を受けたことを認めたうえで、「調査には全面的に協力する」としています。