【ソナエル】地震を知らない子どもたちへの防災教育 揺れを体験 どう身を守るか状況ごとに確認 福岡
福岡市早良区にある福岡市民防災センターは地震や火災などを体験できる施設で、年間およそ5万人が来館します。
この日は防災について学ぼうと、博多区にある席田小学校の4年生およそ60人が訪れました。まず体験したのは、火災発生時の避難です。
■児童
「どこだよ…。」
煙が充満した部屋の中でも、できるだけ煙を吸わないよう口元を押さえて姿勢を低くしながら避難します。
次に、地震の「揺れ」を体験します。
■児童
「うわああああ。」
子どもたちが体験した震度6強の揺れは、はわないと動くことができず、飛ばされることもある強さです。
■児童
「怖かった。びっくりした。」
元日に発生した能登半島地震の最大震度と同じ震度7の揺れは、安全面から子どもは体験できないということで、FBSの中村アナウンサーが体験しました。
■中村安里アナウンサー
「がたがたと大きく左右に揺れています。座っていても何かに捕まっていないと耐えられないほどです。これは怖い。動けないですね。」
地震に遭遇したら、恐怖心を抱いても揺れそのものに対処しながら、落ち着いて行動しなければなりません。施設で揺れを体験したことで、子どもたちは地震を「自分の問題」として考えていました。
■児童
「親にもちゃんと地震の対策の話もして、自分が地震にあったらどうするかを考えていきたいです。」
■児童
「家具を固定したりとか、地震が起きたときにどこに行くとか考えたりしたいなって思いました。」
■福岡市消防局 防災センター・大石啓介消防指令補
「我々は西方沖地震を経験しましたが、今の小学校の子たちは生まれる前に起こったものですから、こういった経験を通じて、地震に興味を持ってもらえるのは有意義なことだと思っています。」