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【ソナエル】福岡の活断層のリスクは 2つは「30年以内の地震発生確率3%以上」それ以外も注意

2024年1月17日 17:42
【ソナエル】福岡の活断層のリスクは 2つは「30年以内の地震発生確率3%以上」それ以外も注意
福岡の活断層帯のリスクは
シリーズでお伝えしている防災企画「ソナエル」です。6400人以上が犠牲となった阪神・淡路大震災から17日で29年です。

マグニチュード7.3最大震度7の揺れは「活断層」が動いたことで発生しました。私たちが住む地面の下、福岡にもある「活断層」についてお伝えします。

福岡市・天神の警固公園では献花台が設けられ、訪れた人たちが阪神・淡路大震災の犠牲者に手を合わせていました。

■追悼した人
「自分たちの命の存在の尊さを感じる。いつどうなるかわからないという思いで、一日一日、大切にして生きていく。」

1995年1月17日に起きた阪神・淡路大震災では、6434人が犠牲になりました。

この地震は大都市・神戸市の真下にある「活断層」が動いたことで発生した、いわゆる直下型地震です。家屋の倒壊や、火災道路も寸断され、水道もおよそ123万戸で断水となりました。

活断層による地震はこれまでも全国で起きています。

2016年4月に発生した熊本地震は、2度の震度7を観測する大規模災害となりました。熊本地震も、活断層によるものでした。

そして、1月1日に起きた能登半島地震も、活断層が引き起こした地震と指摘されています。

活断層地震の周期は、数千年から数万年と言われていて、いつ起こるか分かりません。福岡県にもある活断層を、スタジオで解説します。

「活断層」とはどういうものなのか、まず、地球にはこのようにプレートがありその中にはいくつもの「断層」があります。

断層とはこれまでの地震によって、地盤がずれたところです。断層のうち、特に数十万年前以降に繰り返し地震を起こし、将来も地震を起こすと考えられる断層のことを「活断層」といいます。

活断層で起きる地震は、私たちの住む地面のすぐ下で起きるので揺れが強くなる恐れがあります。

現在、日本ではおよそ2000以上もの活断層が確認されていますが、福岡県内にはどのような活断層があるのか見ていきます。

福岡県内の主な活断層は
▼小倉東断層
▼福智山断層帯
▼日向峠ー小笠木峠断層帯
▼警固断層帯
▼宇美断層
▼西山断層帯
▼水縄断層帯
の7つです。

中でも、北九州市若松区付近から田川市付近にかけて分布する福智山断層帯と、福岡西方沖地震を引き起こした警固断層帯の南東部は、政府の地震調査研究推進本部によって、地震が発生する可能性が高い「Sランク」とされています。

このSランクというのは、30年以内の地震発生確率が3%以上ということです。この2つの断層で発生する地震の規模はそれぞれ、マグニチュード7.2程度と推定されています。

「活断層」による地震はどんなリスクがあるのか、気象台で聞きました。

■福岡管区気象台 地震火山課・高橋冬樹 地震津波防災官
「揺れが大きいですので、耐震性のない建物が倒壊してしまったりとか、建物から窓ガラスが割れて降ってくるとか、そういったことも考えられます。福岡県の陸の近くだけでなく、海にも活断層があることが分かっていますので、こういった活断層で地震が起きると、津波を伴うということもあり得るので注意が必要です。」

熊本地震の活断層の場合、地震前は発生確率が「ほぼ0~0.9%」と評価されていたものでした。

福岡の7つの活断層のうち、30年以内の地震発生確率が3%以上というSランクは2つですが、それ以外の活断層で地震が起こる可能性もあります。

また、気象台の高橋さんによりますと、地表に現れていない断層がある恐れがあり、これまでに活断層が確認されていない場所でも地震が起きる可能性があるといいます。

活断層がどこにあるのかは、政府の地震調査研究推進本部のホームページで確認できます。

気象台は、建物の耐震化や倒れやすい家具を固定することをはじめ、防災食や水を備蓄するなど、いざというときの日ごろからの地震への備えが大切だと呼びかけています。

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