効率化や省力化をロボットが後押し 最新技術が集結!福岡市で『モノづくりフェア』
最新の技術をつかった工業用機械などを紹介する『モノづくりフェア』が、18日から福岡市で始まりました。今回目立ったのは、作業の効率化や省力化を後押しするロボットです。
福岡市のマリンメッセ福岡で18日から始まった産業見本市『モノづくりフェア』には、全国から550を超えるメーカーや団体が集結しました。
企業の担当者が“あるもの”を身につけています。
■椿本チエイン 新事業開発課長・石橋大介さん
「リュック型のアシストスーツになります。腕を電動でアシストするというものを開発しています。」
この製品を身につけると、重いものでも簡単に持ち運びできるといいます。
■吉村史織キャスター
「重い。」
合計12キログラムの水が入ったカゴは、持ち上げるもやっとですが、この装置を身につけると一変します。
■吉村キャスター
「すごい!軽いです。パワーがかなり強いので、負荷がかかっていない状態。さっきは一瞬で下げたいという感じでしたけど、しばらく持っていられそうです。」
中指にセンサーが付けられ、重量を感じると背中のモーターが腕を引き上げる仕組みで、力を入れることなく持ち上げることができます。
■石橋さん
「農家で収穫物のコンテナを軽トラに運んだりとか、手作業でやられる人が多いと思うんですけど、腕の負担がかなり楽になる。」
今回は、ヒトとロボットが共同で仕事をする技術がそろいました。
工場などで荷物の仕分けや運搬を行うロボットです。設定を変えれば、人が動かすこともでき、トラブルでロボットが止まってしまっても、生産ラインを維持することができます。
筆を使って字を書いているロボットもありました。
■吉原美樹 記者
「機械が書いてる文字ですが、実は私が先ほど書いたものなんです。」
いったい、どういうことなのでしょうか。
■ファナック ロボットソフト研究開発本部・種市智隼さん
「一度教えてしまえば、何回でも同じ動きを再現することができます。」
1分ほど前、記者がロボットを使って書いたのは『永』という文字です。ロボットは、動きや速度、力加減などをインプットして、何枚でも同じ字を再現して書くことができるんです。
比べてみると、最後の“はらい”の部分のクセまで、しっかりと再現されています。
将来的には、ケーキの細やかなデコレーションなど、職人の技をいかした製品を大量に生産することを目指しています。
作業の効率化、省力化を後押しする最新のロボットが並ぶ『モノづくりフェア』は、10月20日まで開かれています。