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【博多駅近くで切りつけ】高校生2人を “殺人未遂”で家裁送致 少女「殺せば」少年「殺してやろうか」50歳の男性への好意を絶つため「憎むしかない」不可解な動機 福岡

2024年8月30日 19:58
【博多駅近くで切りつけ】高校生2人を “殺人未遂”で家裁送致 少女「殺せば」少年「殺してやろうか」50歳の男性への好意を絶つため「憎むしかない」不可解な動機 福岡
高校生2人を「殺人未遂」で家裁送致

8月6日、JR博多駅近くで男性が切りつけられ、高校生の男女2人が逮捕された事件です。検察は29日、2人を家庭裁判所に送りました。50歳の男性と高校生の間にいったい何があったのでしょうか。少しずつ、その動機が明らかになってきました。

8月6日、福岡市博多区の路上で、50歳の男性が顔や腕などをいきなり切りつけられた事件。2日後に逮捕されたのは高校生の2人でした。

殺人未遂の疑いで逮捕されたのは、大分県日田市の県立高校1年の少年(15)と、同級生の少女(16)です。2人は警察の調べに、素直に応じているといいます。

事件までの経緯が、少しずつ明らかになってきました。

捜査関係者によりますと、少女は男性とSNSを通じて知り合い、去年秋ごろから交際していました。少女は男性に恋愛感情があったといいます。

しかし、親に交際を反対されたことから、男性への好意を絶つために相手を憎むしかないと思うようになりました。

少女はことし5月から同級生の少年と交際を開始しました。その一方、少女は男性に悩みを相談するなど連絡を取りあっていました。

■東まどか記者
「男性は少女に呼び出されて急きょ、千葉からここ、福岡にやってきました。そして少女と合流したときに事件が起きました。」

事件前、大分から男性に会いに行こうする少女と少年の間では、こんなやりとりが交わされていたといいます。

■少年
「(男性に会いに)行かないで。」
■少女
「止めたいなら男性を殺せば。」
■少年
「殺してやろうか」
■少女
「殺して」

恋愛感情があるのに、相手への好意を絶つために憎まないといけない。そんな不可解な動機から起こったとみられる今回の事件。2人が男性の首を狙ったと話していることや、少女が「男性が死んでもしょうがないと思った」などと話していることから、警察は2人に殺意があったと判断しました。

福岡地検は29日、少年と少女をいずれも殺人未遂と銃刀法違反の非行内容で福岡家庭裁判所に送りました。

福岡家裁は事件を大分家裁に移送していて、今後、大分家裁が保護処分か、検察官へ"逆送致"を行うかについて判断します。

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